2015年11月23日月曜日

複利の効果をさまたげる税金 節税には損失の確定を忘れずに! (追記あり)

投資をしていて複利効果をさまたげる原因の大きなものとして、手数料と税金があるかと思います。

いずれも完全に避けることは出来ないものですが、やわらげることは可能だと思います。

特に配当、売却益に対する税金。軽減税率が終了して20.315%となった現在、損失の確定は、とても重要ではないでしょうか?

もちろん、含み損の銘柄があっての話しになりますので、保有銘柄すべてが含み益の状態なら、黙って見ているしかありません。

私の場合は、今年の現時点の特定口座損益はプラスの状態になっていて、幸か不幸か含み損の銘柄がありますので、損失の確定は必須です。

損失の確定と言うと、損切りを思いうかべる方もあるかもしれません。

保有銘柄が含み損だとしても、売ってしまうのは忍びない。まだ、見込みがあるので売りたくない。そういう場合も多々あるかと思います。

ただ、私が言っている損失の確定は、必ずしも損切りということではありません。

例をあげると、私は相場下落ヘッジ関連クラスとして市場の値動きと反対に動く銘柄を保有していますので、最近の好調な相場では含み損になっているものもあります。

でも、いざという時の保険として保有していますので、含み損だからといって手放したくない。

では、どうするのか?

それは、何も特別なことではなく、含み損の銘柄を売却して、それと同時に同じ銘柄を同数買い直すという、ごく簡単なことです。

現物で保有しているなら、現物の売却と同時に信用で買い直し、翌営業日に現物を売却した資金で信用買い分を現引きする。

信用買いで保有しているなら、現物で買い直しても、信用で買い直しても、どちらでも良いと思います。

別に現物を売却して、現物を買い直しても良いと思うのですが、その場合、同日の売買だと損失の確定額が少なくなると思われますので、あまりおすすめは出来ません。

どの場合も、同時に同数を成行で注文するのが無難だと思います。

当たり前のことですが、銘柄に見込みがないのなら損切りということになるでしょうし、手数料の方が高くつく場合も見送るのは当然です。

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(追記)注意点としては、この手法は、あくまでも税金の先送りに過ぎないということも否定は出来ませんので、くれぐれも手数料負けしませんように。

私の場合は、松井証券の手数料無料の範囲を中心にこつこつ行っています。

(2016/10/20) 同時に同数を成行で注文するのが無難だと思いますと書いていますが、取引の執行条件で前場の寄付なら寄付、引けなら引けなどと統一して注文するのが良いと思います。

また、 信用取引初心者が気をつけなければいけないことでも書きましたが、信用買い建て玉の返済売り、新規購入のクロス取引など返済売りを伴う取引は口座の現金余力がマイナスにならないようにする事が必要です。

(2017/1/10)「別に現物を売却して、現物を買い直しても良いと思うのですが」と書いていますが、現物の同日約定の場合は損失確定とはならないようです。

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