2017年10月20日金曜日

インフレ率という側面から投資を考えてみる

FXでも株式でも投資をするうえでは避けても避けれないインフレ率について調べてみました。

以下は2016年、2017年のインフレ率(消費者物価指数の前年に対する上昇率)です。調査対象としては、株式、FXで人気がありそうな国を独断と偏見で選んでいて、左が2016年、右が2017年の数値です。そして、2017年の数値に関してははIMFによる2017年10月時点のものとなっています。

参考元世界経済のネタ帳

トルコ      7.78  10.86

南アフリカ    6.34  5.43

メキシコ     2.82  5.85

ブラジル     8.74  3.66

ロシア      7.05  4.24

オーストラリア  1.28  2.01

ニュージーランド 0.65  2.24

アメリカ     1.28  2.11

カナダ      1.41  1.60

ドイツ      0.38  1.56

イギリス     0.66  2.63

スイス      -0.43  0.47

日本       -0.11  0.37

これを見て感じるのは、やはりトルコのインフレ率の高さです。FXの新興国通貨の場合では、インフレ率が安定傾向にあるブラジルランド円、ロシアルーブル円、南アフリカランド円などは最安値からは反発しています。

それに対してインフレ率の上昇に歯止めがかかっていないトルコリラ円は、先日の急落もあったように通貨の下落にも歯止めがかかっていない状況が続いているのです。

為替レートに関しては、色々な要素が複雑に絡んでいるので、インフレ率の推移だけを見ても意味はないのかもしれません。ただ、トルコのように高いインフレ率の推移に歯止めがかかっていない場合には、その動向を注視しておくことは必要だと思います。

それに対して、日本は本当にインフレ率が低いですね。デフレ脱却、デフレ脱却などと言われていますが、私は投資家にとっては必ずしもデフレは悪くないと思っています。

なぜならば、インフレ率によるネットリターンとグロスリターンの乖離を考慮する必要はないからです。例えば年間7%のリターンを上げたとしても、インフレ率も7%ならば、実質のリターンは7%とは言えないでしょう。リターンは無きに等しいといっても過言ではなありませんから。

極論を言えばインフレ率がマイナスを続けるならば、タンス預金をしていても実質ではリターンがあるのと同じことでもあります。

そう考えるとインフレ率の低い日本で、他国のインフレ率の高さを取り込んだポートフォリオを組み立てることはある意味では合理的なのではないかと思っています。

そのあたりも考えて、トルコリラ円、メキシコペソ円、南アフリカランド円にも投資しているわけです。もちろん、そのインフレ率の高さから通貨下落のリスクは高く、デノミになるようなことになれば大打撃を受けることは容易に想像されます。

特にトルコリラには、実際にデノミの黒い過去もあるわけなのですが、リスクを把握したうえでポートフォリオの一定の比率で保有することはアリで、ある意味合理的なんじゃないかなと考えて投資しています!!

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