2016年11月16日水曜日

新興国債券ETFの1362と1566の違いを調べてみました

私は分散投資を礎にしていて、一般的に敬遠されがちな新興国債券クラスにも投資しています。

現在はETFである1362 iシェアーズ 新興国債券ETF(バークレイズLocal EM国債コア)を92口保有しているのですが、1566 上場インデックスファンド新興国債券より分配金計算書が届きましたでも書いているように1362を保有する前は1566を保有していました。

平均最終利回りから考えて1362の方が高利回りになると考えての1566からの銘柄の乗り換えだったのですが、直近の1年間の分配金実績を見る限り現在の株価ベースでがでは1566の方が高利回りとなっているようです。

1362の昨日の終値は6,680円。今年の分配金単価合計が372円。昨日の終値ベースでの分配金利回りは5.57%となっています。

一方、1566の昨日の終値は48,500円。今年の分配金単価合計が3,083円。昨日の終値ベースでの分配金利回りは6.36%となっています。

それでは、現在の平均最終利回りはどうなっているのでしょう?

1362はブラックロックのホームページで確認したところ6.56%でした。1566は平均最終利回りは公開されていないので日興アセットマネジメントに先ほど電話で確認して5.63%だと判明しました。

やはり現在も1362の方が1%近く平均最終利回りは高いという結果になりました。

それなのに分配金利回りでは、1566の方が高いという結果が出ています。特に1362が基準価額より買われているようでもありませんから、何とも不思議な現象です。

平均最終利回りはあくまでも期待リターンなので、このような現象が起こるのでしょうか?

しかし、最終的なリターンの期待値は1362の方が高いのですから長期保有した場合は1362に分があると思うのですが・・・。

どうなんでしょう?

疑問を抱きながら、1362と1566のベンチマークの違いを調べてみました。

1362はブラックロックのホームページに「バークレイズ新興市場自国通貨建てコア国債インデックスへの連動を目指します。」との記載があります。

一方、1566は日興アセットマネジメントのホームページに「円換算したブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスの変動率に一致させることをめざす投資信託証券」との記載があります。

指数について調べてみるのですが違いがよくわかりません。

そこで組み入れ国を調べてみることにしました。

1362はブラックロックのホームページで確認したところタイ、マレーシア、インドネシア、ポーランド、ブラジル、南アフリカ、メキシコ、トルコ、コロンビア、ロシア連邦、ハンガリー、ルーマニア、ペルー、その他との記載がありました。

一方、1566は日興アセットマネジメントのホームページ内の指数の構成銘柄というブルームバーグ・バークレイズへのリンクで確認。

確認方法が正しいのか確信は持てませんが、1362の組み入れ国の他にチリ、チェコ、フィリピン、韓国、イスラエルが組み入れ国となっており、1362よりさらに分散されているようです。

1362はバークレイズ新興市場自国通貨建てコア国債インデックスと「コア」という単語が含まれていますから、1566より集中投資されているという理解で間違いないと思うのですが・・・。

新興国債券クラスを増やそうと考えているので、1362と1566を今回比較し直したのですが、結論としては平均最終利回りが高い1362を現時点でも候補に挙げたいと思います。

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(2017/7/21) 1362の連動対象指標が「ブルームバーグ・バークレイズ新興市場自国通貨建てコア国債インデックス」から「JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド、キャップ 10%フロア 1%」に変更されたようです。変更日は2017/7/12だと思われます。

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