2018年7月19日木曜日

ELO形態の注文の壁に阻まれて暴騰時に売却できず暴落した中国株00685から配当金

中国株の保有銘柄である世界華文媒体(00685)から配当金計算書が電子交付されていました。

世界華文化媒体の1株あたりの配当金は0.01412HKD。妻名義のSBI証券口座で1,000株の権利取得で、現地課税前の配当金額は14.12HKD。

世界華文媒体は、現地課税がかからない中国株なので、現地での配当金額は14.12HKD。国内課税後の配当金額は11.34HKDとなっています。

さて、この世界華文媒体ですが、僅かながらも含み損を抱えていた銘柄でした。それが、ある日を境に一瞬で突然の暴騰。暴騰の初日には気づいていなかったのですが、翌日だったかに気づいて売却を決意。

そして、売却しようとSBI証券で注文を出すのですが、注文が通らず失効。何度注文しても通らずに失効するのです。

失効している間に株価は激しく振れ始めたので、ますます売りたくなるのですが、何度注文してみても一向に通らず失効してしまいます。

そのうちに一気に株価が下落したので、一旦注文を諦めて失効の理由を探ることにしました。

すると、SBI証券のよくあるご質問 Q&Aに「中国株式を通常時間帯に何度も注文を発注しても失効されてしまいます。なぜですか?」というタイトルのQ&Aがあるではありませんか。

そこで、判明したのはSBI証券の中国株はELO(Enhanced Limit Order)形態の注文のみを受付ているということでした。

ELO形態の注文?

「それって、何やねん。そんなん知らんし。」といった感じで初耳だったELO形態の注文。

SBI証券サイトの記載は以下の通りです。 【ELOで指値できる価格範囲の例】

■買い指値の上限は最良売り気配の9ティック(呼値)上まで。下限は最良買い気配の20ティック(呼値)下まで。

■売り指値の下限は最良買い気配の9ティック(呼値)下まで。上限は最良売り気配の20ティック(呼値)上まで。

上記範囲を越えた指値注文は香港証券取引所に受付られず、失効します。

(参照元)「SBI証券よくあるご質問 Q&A 中国株式を通常時間帯に何度も注文を発注しても失効されてしまいます。なぜですか?」

と言うことで、要は気配値に対する指値の制限があるのです。ELO形態を知らなかった時点でも注文時には気配値を見て注文を出していたのです。ただ、あまりに株価の動きが大きくて、注文入力から発注までの一瞬のタイムラグの間に制限値を外れ続けていたようです。

何しろ恐ろしいほどの暴騰でした。 日足では、その時期のチャートが見つけられなかったので、画像は週足ですが、日足でも同じような形になると思います。1HKDを割れていたものが、一気に暴騰。高値は何と3.69HKDにまで達していたのです。

 
そして、ELO形態の注文を把握してからも、株価の値動きに対応できず、注文失効が続きました。そして、そのうちに一気に下落。

下落というよりも、みるみるうちに暴落してしまったので、もう、注文する気力もなくなりました。

世界華文媒体の取得単価は1.12HKDなのですが、現在の株価は0.50HKD。現在では50%を軽く超える含み損銘柄となっています。

もう、私はこの件に関して、悲しみもなければ、ELO形態の注文に対する恨みもありません。その境地は通りすぎて、無の境地にたどり着きました。

ただ、SBI証券の中国株はELO形態の注文だと知らない、そこの貴方。貴方は、気をつけて下さいませ。

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