2018年7月4日水曜日

ワンタップバイ(OneTapBuy)で日本株取引を昼休みにするときの注意点

今日、ツイッターでワンタップバイの日本株の手数料について話していて、そのやりとりの中で気になるところが出てきました。

それは、取引所の昼休み時間中の日本株の手数料についてなのですが、ワンタップバイのサイトでは以下のような記載があります。

-取引所の昼休み(11時30分~12時30分)は、前場取引終了時点での気配値が基準となります。
※上記の取引価額には取引手数料相当額が含まれているため、別途手数料は頂戴いたしません。-

記載のように前場終了時点の気配値がスプレッド加減の基準になるということなのですが、まずこの事自体が意外と知られていないように思います。そして、その基準となる気配値。この気配値というのがくせ者で、ワンタップバイで日本株を昼休みに取引するなら注意点になります。

ワンタップバイの日本株の手数料は「都度プラン」だとリアルタイムの株価に0.5%の加減となっています。買いの場合は0.5%の加算、売りの場合は0.5%の減算というものです。

ところが、取引所の昼休み中は前場終了時点の引け値ではなくて気配値に対する加減。どの程度の影響があるのか、実際に今日のファナックを例にあげて考えてみたいと思います。

ファナックの今日の前場の引け値は20,970円。もし、前場の引けでちょうど取引できたとすると、20,970円に0.5%を加算した21,074.85円がワンタップバイの買いレート。20,970円に0.5%減算した20,865.15円がワンタップバイの売りレートになります。

そして、前場の引けで惜しくも買えず、取引所の昼休み時間中に売買した場合。今日の前場終了時点の気配値は、買い気配が20,970円、売り気配が21,005円でした。

そして、ここからが問題なのですが、そもそも気配値とは何ぞやということなのです。買いレートの場合は気配値に0.5%の加算ですが、この場合の気配値というのは買い気配になるのでしょうか?売り気配になるのでしょうか?

買いレートなので、買い気配に0.5%の加算と考えている方もいらっしゃるかもしれません。買い気配値に0.5%の加算だと、買い気配値は引け値と同じ20,970円だったので、ワンタップバイの買いレートも21,074.85円で引け値ベースとまったく変わりません。

ただ、そうではありませんでした。ワンタップバイに電話で問合せしたところ、売り気配値に0.5%の加算が買いレートだということでした。

「ガビーン。」売り気配値は21,005円ですから、0.5%の加算で計算すると21,110.025円。昼休み中のワンタップバイの買いレートの表示は21,110.03円でしたから、繰り上げされているだけで同じです。問合せをする前の時点でも、そうとしか思えなかったのですが、改めて現実の確認です。

ここで、一度振り返ると、前場の引けピッタリで運良く買えていた場合のワンタップバイの買いレートは21,074.85円。ところが、前場の引けを1秒でも過ぎた買いレートは21110.13円。「ガビーン」と言うほどではなく、とるに足らない誤差かもしれませんが、買いレートは上昇してしまいました。

では、売りレートの場合はどうでしょう?

取引所の昼休み中のワンタップバイの売りレートは、前場終了時点の買い気配値から0.5%の減算となります。買い気配が20,970円ですから、0.5%減算で計算すると20,865.15円が売りレートになります。

前場の引け値と買い気配値が同じですから、こちらは影響はありませんでした。

ということで、今回のファナックの場合は、目くじらを立てるほどの誤差は発生していませんでした。ワンタップバイの日本株の取扱銘柄は流動性が高い銘柄ばかりですから、基本的には大きな誤差は出ないかもしれません。

ただ、取引所の昼休み時間中にワンタップバイで日本株を取引するなら、気配値が加減の基準になるということは注意点として覚えておいても損はないでしょう。

また、今回は買いレートに誤差が出て売りレートには誤差は出ませんでしたが、逆のパターンもあり得ると思います。以上がワンタップバイで取引所の昼休み時間中に日本株を取引するときの注意点です。

余談ですが、例をあげたファナックですが、実際に購入した訳ではありませんので、あしからず。

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